加工事例は掲載不可能なため仮想ケースで掲載します
既存設備を大改造。PEEK樹脂加工の限界に挑んだ事例

概要
PEEK樹脂製ワッシャーの量産において、バリ不良の改善と生産能力向上を目的に、設備・金型・加工条件を一体で見直しました。
汎用加工機では品質と生産性の両立に限界があったため、既存設備を専用加工機へ大幅に改造。さらに金型を新たに設計し、高精度な加工を実現しました。
設備・金型・加工条件を最適化することで、バリの発生を抑えながら生産速度を約3倍に向上。20年以上にわたり安定供給を継続している加工事例です。
生産量は増やしたい。でも、品質が安定しない!
月産60万個だった受注は、やがて200万個規模へ。
お客様からの期待が高まる一方で、現場では別の課題が大きくなっていました。
PEEK樹脂は、高い耐熱性と強度を持つ一方、粘りが強く、バリが発生しやすい難加工材です。
当時使用していた汎用加工機では、ストロークが大きく、加工時の位置ズレによって品質を安定させることが困難でした。
加工条件の調整だけでは限界。ついに大きな決断へ
品質と量産を両立するため、大きな決断へ
営業担当Tは、お客様から増産のご相談を受けました。
「品質を落とすことなく、この生産量に応えたい。」
その想いを受け止めた技術者Tは、加工条件だけでは限界があると判断します。
【第一の挑戦】失敗すれば元には戻れない?品質と生産性を懸けた決断
選んだ答えは、既存設備を本製品専用の加工機へ改造することでした。
プレス機メーカーの保証が受けられなくなる可能性がある。
改造しても狙い通りの性能が得られる保証はない。
それでも品質と生産性を実現するため、大きな決断を下し作成を開始しました。
設備を改造したことはなかったが、ギアのサイズを計算し、必要な部品の設計・製作を進めながら、既存設備を専用加工機へと作り変えていきました。
【第二の挑戦】設備改造だけでは終わらない。金型と加工条件にもメスを入れる
設備性能を最大限に引き出すため、金型も全面的に再設計。
加工条件も一つひとつ最適化し、小さなストロークで高精度加工できる生産ラインを構築しました。
その結果、バリの発生を大幅に抑えながら、生産速度は従来の約3倍まで向上しました。
一度の挑戦が、20年以上続く安定供給を支えている
営業担当Tがお客様との約束を守るために動き、技術者Tがリスクを乗り越えて実現した専用設備。
その一号機は、現在も主力設備として稼働し続けています。
設備・金型・加工条件を一体で見直したことで、品質と生産性を両立。
20年以上にわたり、安定した供給体制を維持し、お客様からの信頼につながっています。
お客様とともに、答えをつくる。
通常、生産設備を大幅に改造することは、メーカー保証や性能面のリスクを伴います。
しかし、本当に必要な解決策であれば、私たちは既存の方法にとらわれません。
設備・金型・加工条件まで視野を広げ、お客様とともに最適な答えを探し出す。
それが、山田製作所のものづくりです。
部品単体ではなく、その先にある課題まで向き合う。
図面一枚から、お客様と一緒に最適なものづくりを考えます。
お問い合わせ
お問い合わせは、ページ下部のフッターにある「CONTACT」よりお願いいたします。
メール・LINE・お電話にてお問い合わせいただけます。